ユメニアイニ

 

世界中の華を持って君に愛されに来たんだ



「ニノ〜っvV」
随分遠くから俺を呼ぶ相葉さん。
ブンブンと手を振っている。

あぁ、今日も可愛いなぁ

なんて思いながら無視する。

「に〜の〜っ」
聞こえてないと思っているのか…素直に俺の名前を叫ぶ。
「相葉さん、うるさいですよ?v」
これ以上騒がれると厄介なので、振り向く。
「あ、ニノvV」
俺が振り向いたことが余程嬉しいのか…相葉さんからは笑顔が溢れている。
「何ですか?」
出来るだけ素っ気なく云う。
が、相葉さんに伝わる筈もなく…
「今日も可愛いねv」
と、満足げに頭を撫でられた。

「可愛いのはどっちですか…」
「ん?」
「いえ、何でもないですv」
そう云って笑い、誤魔化した。
「そっかv」
…ホント、馬鹿で助かったと胸を撫でおろす。

「それより、ニノさぁ…」
躊躇いガチに相葉さんが俺の腕を掴む。
「何ですか?」
ちょこんと首を傾げ、軽く上目遣いをする。
何を隠そう、相葉さんはこのポーズに弱い。
今も
「はぅっ///」
なんて顔赤くしちゃって…
全く可愛いったらありゃしない。
…食べちゃってイイですかねぇ?

そんな思いを秘めながら
「どうしました?」
と、ジッと相葉さんを見る。
「えっとね…明日暇っ?!」
と、なんか後半スゴい勢いをつけ、俺を見る相葉さん。
俺は唇に人差し指を当て、考えるフリをする。

まぁ、何て云うか…暇です。
でも、相葉さんの反応が可愛いもんだからついつい、意地悪しちゃうんですよ。
ほら、今だって…
心配そうにジッと見てる。
あぁ…この人ホントにバカだ…。
そんな顔されたら誰だって
「暇ですよ」
って云うに決まってるじゃないですか。
「え…」
って、驚いて声出ないし。
「だから、『暇ですよ』ってv」
そう云うと、まるで明日は遊園地に連れて行ってもらう約束をした子供のように全身で喜び始める相葉さん。
だけど、俺は意地悪ですから
「暇だったら何ですか?」
と聞いちゃうワケですよ。

流石の相葉さんもこれには閉口みたいで、難しい顔でジッと下を見つめる。
ちょっと可哀想な気がしたが、やっぱり可愛いのだから仕方ないな…と自分勝手に罪悪感を緩和した。
「相葉さん?」
泣かれはしないかと少し不安になり、優しく声をかけた。
「ニノ…」
「はい?」
「明後日、遊びに行こう!」
ガッと俺の肩を掴む相葉さん。
「え…」
「暇なんだよね!?はい、決まり!!」
と、半ば強引に(と云うかムリヤリ)決定してしまった。
「また連絡するから!!」
そう云うと、猛ダッシュで行ってしまった。



「ホント飽きないな…」
そう云って微笑んだことは、相葉さんには秘密です。

 

-あとがき-
久々に裏小説〜w
ユメニアイニ

夢に愛に

夢に逢いに

夢二相に
と、なんかこんな流れで二相小説になりましたv (意味不

近頃、俺の中でニノは腹グロみたいな感じになってきてる・・・。
いや、可愛いんだよ。そこが可愛かったりするんだけどね?

つい最近までニノ総受だったのになぁ・・・。