ソメイヨシノ

叫ぶ声がまた墜落した...

 

貴方の笑顔が

貴方の声が

貴方の総てが

僕を侵していることに

気づいてますか?

 

「それでね、翔くんったら」
 嬉しそうに翔くんの話しをするキャプテン。
憎い…けど、愛しくって…。
どうして俺の前で他の人の話しなんかするんですか?

「ねぇ、ニノ。聞いてる?」
 ちょっと拗ねたような仕草で俺を見る。
「心配しなくても、ちゃんと聞いてますよι」
 そんな顔されたら冷たくも出来ないじゃないですか…。
「それで、翔くんがどうしたんですか?」
「えへへーv」
 あーぁ、幸せそうに笑っちゃって。
ホント、マイペースな人ですよ貴方は・・・。
そうやって俺の心掻き乱して…ホント…好き過ぎておかしくなりそう…。

「ニノ?顔色悪いよ?」
「いや、キャプテン…それより顔、近過ぎでしょうよι」
「え?そう?」
「貴方ねぇ・・・ι」
 この人は無意識にこんなことしちゃうから質が悪い。
「大丈夫?」
「大丈夫ですから、ちょっと離れてくださいι」
 歯止めが利かなくなる前に…。

 

叫ぶ声がまた墜落した...

 

「ニノーぉ、眠いー」
 ぐでぇっと俺に凭れて疲れたぁとブチブチ始めるキャプテン。
「はいはい、分かりましたから、もう少し我慢してください」
 イイ子イイ子と頭を撫でてやり、宥める。
「ホントお前等仲イイよなー」
 そんな遣り取りも翔くんには何のその。
余裕の笑顔で茶々を入れる。

勝てないな・・・
 ホント、翔くんは大人だ・・・。
俺なんて・・・。

「翔くんヤキモチ?」
 キャプテンがグテったまま翔くんを見上げる。
「さぁ、どうだか」
 にこっと微笑むとキャプテンの頭を軽く撫で、何処かへ行ってしまった。
「・・・///」
「・・・何照れてるんですかι」
「・・・だってカッコイイ///」
「はいはいι」
「はぁ〜ヤバい///」
 俺としては貴方の方がヤバいんですけどね・・・。

「あーっ、またキャプテンがニノといるーっ!!」
 近くに寄って来た相葉さんが叫ぶ。
「そういう相葉さんは潤くんと一緒ですか」
「好きで一緒なワケじゃない」
 チッと舌打ちをして潤くんが隣に座る。
「えー、そんなこと云ってぇ、ホントは嬉しいんでしょ?」
 ブチっ
あ、潤くんの何かが切れた…。
「・・・殴るよ?」
 潤くんの目が本気です・・・。
「あ・・・う・・・ごめんなさいι」
「ったく、ウゼー」
 二人の遣り取りを見てクスクス笑うキャプテン。
「・・・大野さん、何が可笑しいんですか?」
 どうやら潤くんの気に障ったみたいです。
「だって、微笑ましいよ」
 ・・・キャプテンには潤くんの恐さも通じないようで。
にっこりと返した。
「・・・気のせいだから」
 流石キャプテンの笑顔。
潤くんのイライラまで宥めたみたいです。
「さー、そろそろじゃないですか?」
 キャプテンを立たせ、自分も立つ。
「何?今日二人一緒なの?」
「そうみたいですね」
「ふーん」
「・・・なんですか、その意味深な微笑みはι」
「べっつにー」
「・・・ιまぁ、行ってきますよι」
「いってらっしゃーい☆」
 相葉さんがブンブンと手を振る。
「ウゼー」
 潤くんの声が後方から聞こえてきた。

 

「ニノさー」
「はい?」
「最近ヘンでしょ?」
「翔くんがですか?」
「ニノが・・・」
「別に普通ですよ?ι」
「えー、なんかヘンー」
「普通ですってι」
「そう?」
「そうですよι」
「隠し事とかなしだよ?」
「分かってますよι」

でも、云えるわけないでしょ?
貴方が好きだって…。

 

ソメイヨシノ きみが
この季節 泣くたび
どんな想いをぼくらに
まさか 天へ昇った
あなたの分身とかではないよね?

 

叫ぶ声がまた あなたを過らせた

 

 

-あとがき-
 そんな悲観的じゃなかったですな・・・。
でも、まぁ、ニノには報われない想いを抱えててもらいたいのです(個人趣味

 とゆーか、松本さんのキレっぽさってのが今市分かりかねるというか・・・。
でも、きっとそーゆーとこも素敵過ぎるんですよ!!(熱

 あー、話し飛びました;

ニ大も好きだけど、やっぱ翔大かなぁと(どこまでいってもキャプはキャプ…
 ヘタレはイイね☆

 

そろそろ濃いの書こうかな・・・。