シンデレラクリスマス

 

「遅いなぁ…」

いつの間にか降り出した雪。

時計に目をやる。
待ち合わせの時間はとうに過ぎた。

何度目だろう…溜め息が漏れた。


「寒い…」

早く逢いたい…。



〜♪〜♪♪

着信音がアイツからだと告げた。

「もしもし…」
『光一?』
「せやけど…」
『ごめん、車混んでて…』
「ん…」
『光一』
「何?」
『後ろ…何がある?』

「後ろ?」


何気なしに振り向く。

「…死ねやアホ」
『酷っ』


赤いフェラーリに乗り、窓から顔を出している長瀬がいた。
『ごめん』

近いのに電話ごし…。

少し切なくて…泣きそうになった。

「遅い!」
電話を切り叫ぶ。

「ごめん」
そう云っていつものように優しく微笑む長瀬。


単純な俺はそれだけで満たされてしまう。



「つか、フェラーリなんて初めて運転した」

そう云って苦笑いをする。

「変われ!」
知らず知らず車にコーフンしている俺。
「りょ〜かい」
そんな俺に優しく微笑み、大人しく代わってくれた。

「やっぱフェラーリ良いなぁvV」

長瀬そっちのけで車に夢中になる俺。

そんな俺を飽きることなく眺めている長瀬。



「…何?」
ふと、視線が気になった。

「いや…楽しそうだからさ」

そう云ってニコニコしている。

「ん。だって車やで!?フェラーリやで!?」
「はいはい」

優しく頭を撫でられる。

「で、何処行く?」
楽しそうに足を揺らしワクワクしていることが分かる。

「そうやなぁ…。取り敢えずレインボーブリッジ?」

「定番だね」
「うっさい」

かくして、レインボーブリッジに行くことになった。

 

-あとがき-
 ジャニ年越しライヴを見てて無償に長光が書きたくなりまして…(分かる人には分かる)
書いたのですが…。
 ハンパすいません;;
ネタが浮ばなかったんよorz
 最近濃いのが多かったからさぁあっさりにしたかったんだけど…。
マジハンパorz