Anniversary
星の数ほどいる人のなかでボクは 偶然、あの日出逢い恋に落ちたよ
「誕生日おめでとうございます!」
皆がステージ上で
「明けましておめでとう」
と叫んでいるのを余所に光一君に向かって叫んだ。
「お、おう…ありがとう」
心底驚いたというような顔と、戸惑いが隠せないというような顔の混じったような顔で光一君は云った。
そんな顔もカッコイいですvV
マジで大好きですvV
俺、町田は只今熱烈片思い中。
その相手ってのがミュージカル座長の光一君。
何処が好きかって?
めちゃくちゃ男前なところ
それでいて何処か可愛いところ
出してるオーラも素敵だし
めちゃくちゃ優しいし
ちゃんと話し聞いてくれるし
暖かく包んでくれるし
俺等のこと認めてくれるし
誉めてくれるし
大事にしてくれるし
云々…
と、まぁ、上げだしたらキリがないのですよ。
敢えて云うなら「全部」ですvV
全部好きですvV
大好きですvV
ホント好きですvV
あ、クドい?
分かってます…。
分かってるんです…。
でもね…好きなんですもん。
仕方ないですよ。
って自分自身に言い聞かせたり…。
ホント目で追っちゃうんですよ。
何しててもカッコイいんですよv
同じ空間にいれるだけで幸せv
「…だ。…ちだ。町田!」
何度か名前を呼ばれて我に帰り、声の方を振り向く。
「話し聞いてた?」
渋い顔でクドい顔のアッキーが立っていた。(クドい云うな! BY秋山)
「え、うん。聞いてたよ?で、何?」
「聞いてねえのかよ…」
呆れ顔でアッキーが呟いた。
「ゴメンねアッキー」
シュンと俯き誤る。
「あ、心配するな。初めから期待してないからv」
素敵笑顔(勿論、光一君の足下にも及ばない)でアッキーが云って除けた。
「あっ、そう…」
ちょっとガッカリ。
「どうせまた光一君見てたんだろ?」
溜め息混じりにアッキーが呟いた。
図星です…。
えぇ図星ですよ。
だって好きなんだもんv
あ、光一君だ。
「何やってんのん」
フラフラ〜と俺等に近づいてにこりと微笑んだ。
うわー
ヤバいvV
脳天打ち抜かれたよvV
「ホント二人は仲イイね」
そう云ってアッキーの肩に腕を回した。
俺の光一君に触るな秋山!!
嫉妬の目でアッキーを睨む。
「光一ぃ〜町田が怖い〜」
そう云って光一君に抱きつくアッキー。
だから、光一君に触るな!
「あはは〜。町田は秋山大好きやねんもんなぁ」
そう云って俺の頭を撫でてくれる。
嗚呼…勘違い。
悲しいけど…頭撫でてくれるのは凄く嬉しいvV
すげー複雑…。
「そういえば、つよチャンは元気?」
「ん?元気やよ〜」
「最近、連絡くれないのよ〜」
「そらアカンなぁ」
「純寂しい…」
「よしよし」
俺そっちのけで会話する二人。
俺の光一君に話しかけるな秋山!!
「どうした町田」
ムスッとしてる俺に光一君が声をかけてくれた。
「え、や…」
「そんな怖い顔したらアカンよ」
そう云ってにっこりと微笑んでくれる。「は、はい…///」
うわぁヤバい!
ヤバい!!
ヤバい!!!
ヤバいって!!!
マジでヤバい!!
その笑顔マジヤバいです!!
光一君の素敵笑顔に毒気を抜かれふにゃっとなる俺。
「折角カッコイいねんから、そんな顔したらアカンよ?」
か…カッコイいなんて。
俺なんかより光一君の方が全然カッコイいです!
「あ。今年もコンサートやらshockやら頼むな」
そう云って行ってしまった。
あ〜行っちゃった…。
「町田ってホント光一くん好きだよね」
ポショっと秋山が呟いた。
「んー好きだよ」
「…」
あれ…無言ですかい?秋山さん…。
気まずいなぁ…。
「さぁ、帰るかな」
伸びをして秋山が立ち上がる。
「じゃあ俺も」
「今年もよろしく」
秋山が微笑んだ。
キミヲアイシテル そんな一言が飾らずに言えたなら…
-あとがき-
MAん華鏡読んだら書きたくなって衝動的に書いた作品。
兎に角マーチンは王子ラヴ〜なんです。
王子は鈍感だから気付かない〜。
そんなマーチンラヴ〜のアッキー。
でも、アッキーは王子とも仲良しサン…て複雑な関係。
次回はグデグデと王子←マーチンで書きたいなと思ってます。