36℃

 

「ただいま…」

真っ暗な室内。

とっくに慣れたはずなのに…。

キュッと胸が締め付けられる。

「やっぱりおるわけないよな…」

日付はとっくに変わっていた。

「逢いたい…」

空洞を満たすように涙が流れた。


「シゲ?」
不意に眠気を含んだ声が耳に入ってきた。

「どうしたの?泣いてるの?」

次の瞬間、背中に温もりを感じた。

「松岡…?」

首に回された腕に優しく触れる。

「お帰りなさい…」

腕に力がこもったようだった。

「ただいま」

もう一度呟く。

今度は辛くなかった。





あとがき

はい、超短編でした。

愛エプ見てたら無性にシゲさんを抱きしめてあげたくなりまして…。

で、素敵女房のマボに抱きしめてもらいました。


だってさぁ、途中涙目よ?

マジ可愛いからv

後ろで
「惚れた」
って嫁さん云ってるしv

あ〜兄たち好きだぁv